SANDING

研磨について

広がる研磨技術

  • 2世紀頃、乾燥した鮫皮で、ものを擦り磨いていました。13世紀に入り、中国では貝殻をゴム質樹液で羊皮紙 に固着させて使っていた記録があり、少し遅れてスイスではガラス粉を羊皮紙や皮につけて使われていたといわれています。 以後、人々は「より良いもの」を求めて、種々の道具を作り、材料や造り方の改良を進めてきました。 時は流れ、貝殻は人工研磨材に、ゴム樹脂液はニカワ、レジンへ、羊皮紙は紙、布へと発展し、品種、形状も 多様化し、研磨布紙は主要な研削研摩工具として、各産業の一翼を担っています。 そして、今日研磨の技術は非常に速いスピードで変化し続けています。 理研コランダムでは、砥粒自体をそのまま使った、ショットブラスト、ポリッシング、ウエハーのカット等分野にも挑戦しております。 更には、研磨布紙の塗装技術を応用、発展させたグリップローラー(プリンターの送りローラー等) など、OA機器分野にも事業展開を行っております。 理研コランダムは今後ともお客様に満足していただける商品の開発、新しい価値の創造に努めてまいります。
  • 研磨

研磨布紙の構成

  • 研磨布紙は研磨材・接着剤・基材の三要素で構成されている優れた弾性研磨工具です。 弊社ではこれらの原材料を基本として独自の技術により、あらゆるニーズに応える製品を開発・提供しております。
  • イメージ図

【基材】

特徴
主にシートとして使用される柔軟性のある薄手の紙(Awt)から、超広幅ベルトなどに使用される強度や腰の強い厚手の紙(Fwt)まで、用途に合わせて選定しています。
柔軟性を要求される薄手の織物(Jwt)、一般的な基材としてXwt、縦横の強度が同じの専用基材などを使用しています。
フィルム 主にポリエステルフィルムが使用されています。

【研磨材】

研磨材記号特徴
人造研磨材 アルミナ(アランダム) A 赤褐色の砥粒で耐磨耗性に優れ、幅広く使われている砥粒です。(Al2O3 酸化アルミニウム・比重3.99・硬度12)
ホワイトアルミナ WA A砥粒よりアルミナ純度が高く不純物が少ない分、硬くなり、かけやすい性質をもっている白色の砥粒です。
アルミナ・ジルコニア Z A砥粒より細長い黒灰色の砥粒です。小さくかけるため、常に新しい切れ刃を自生し、長時間大きな研削力が得られます。
炭化ケイ素(カーボランダム) C A砥粒より扁平針状で、硬く、かけやすい性質を持った黒色の砥粒です。(SiC炭化ケイ素・比重3.12・硬度13)
天然研磨材 ダイヤモンド D 最高の硬さを持つ鉱物で、人工的に作られたものが多く使用されています。(硬度15)
ガーネット G 別名ザクロ石と呼ばれるケイ酸塩鉱物です。(硬度10)
エメリー E 天然のA砥粒で、結晶中に磁鉄鉱が細かく分散した鉱物です。

【接着剤】

接着剤記号特徴
接着剤 にかわ(グルー) G 耐水性がなく接着力はレジンに劣りますが、柔軟性に富みソフトな仕上がり面が得られます。
合成樹脂(レジン) R 耐水性・耐熱性に優れ、強力な接着力を持ち、多くの製品に使用され、主にフェノール樹脂、エポキシ樹脂等が使われます
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